2013年11月30日

災対本部とロジ隊

 なんと、PV 60,000様を超えました。ご愛顧ありがとうござりまする。あ~それなのに、最近月一程度のUPでごめんなさいねface06

 この後姿が誰かわかる人は、きっとご利益があることでしょう。今頃、フィリピン台風災害救援で汗を流しておられるでしょうね。是非、頑張りすぎずに活躍してください。

 11月3日のことでした。諏訪市で長野県総合防災訓練が開催されました。去年から、県の危機管理部やDMATを所管する健康福祉部に提案して、被災エリア直近の災害拠点病院の統括DMATが医療コーディネーターとして、日赤救護班・医師会救護班・DMATの動き全てを実質的に采配する訓練ができました。更に、県内6日赤病院の合同救護訓練も併せて開催。おまけに各本部が設置された諏訪日赤の多数傷病者受入れ訓練も併催という。「ナントカ長」がいっぱい居て、初心者には、誰が一番偉いのか分からない、楽しい訓練でしたface03
 さて、なぜ、医師免許を持つスーパーロジが組織図を書いているのか?
 ① 複数の組織や部署が協働するには、この組織図が不可欠だ! ② 本部長の統括DMATと当該拠点病院のロジだけでは、ここまで手が回らない。(でも、これがなければ、救護活動が回って行かない!) からで、本部機能の発揮には、ロジ隊の活躍が必須ですよね。
 本部長が作戦を詰めるための情報の収集。本部長の頭の整理のためのクロノロ。集合した医療救護班などに状況を説明したり、情報を
共有するための「一連のホワイトボードUP作戦」。これらがあってこその本部なので、今回は、良く鍛えられたブルーベストのチームと赤いつなぎのチーム(そ~言えば、両チームともドクヘリ運用HPのチームだったね。流石face02

 昨年は、県DMATインストクラスの「ロジ隊」を組んで、DMAT調整本部などで稼働したんだけれど、実災害の折には、本部運営に入れるロジをプラスして出動するような申し合わせが必要ですね。チームとしては、「出来るロジ」を引き抜かれるのはつらいでしょうが、「ロジ研修」なんか
をして、ロジの底上げをして、そんなシステムを創るってことだね。

 分かり難い写真だけれど、本部に来てくれたアマチュア無線クラブの方々が、近隣の病院の状況を聞き取り調査してくれて、それをEMISにUP。壁に投影した場面です。(日赤のアマ無線奉仕団でなくて“残念”でしたが・・・)




 無線関連で、拾ってみた写真です。 市町村の「ふれあい祭り」などにブースを出して、子供たちと「偵察大作戦」なんて、「無線ごっこ」してます。
  「HQ(Headquarters)から〇〇隊員、出店のオデンは美味そうか?調査せよ!」「了解!ただちに向かいますっ」なんてノリノリで、将来きっとスーパーロジさんになってくれるでしょうface02
 (このHQって言い方、漫画にあったらしく子供たちが、おじさんがHQなんだよねなんて言うから、ビックリ。20年以上使わない単語にも反応できた、ロジ北もえらいface03)   


Posted by 北さんだよ at 17:14Comments(0)訓練

2013年08月25日

本部運営訓練(研修)



 8月9日(金)、伊勢神宮「式年遷宮」に先立って斎行される「お白石持行事」で賑わう、三重県伊勢市に行ってきました。
 さすがにお伊勢様ですね。4月の段階から伊勢市内はもとより、近郊のホテルは、満室状態で当日も名古屋で近鉄特急に乗ったところから「神事」の香りが漂っていました。face01




  日赤三重県支部から頂いた写真です。
赤十字マークそのものが「救護所」(看護師さんや病院のイメージも強いね)のイメージですが、日赤では、大きな催し物が行われるとき「臨時救護」といって、けが人や急病人の発生に備えて救護チームなどを派遣する活動をしているんです。長野県でも、6年に一度の善光寺の「御開帳」や高校総体、県縦断駅伝、そうそう あの長野オリンピックでも活動したっけ。。。



 伊勢市での主目的は、伊勢日赤での災害救護訓練への参加でした。真新しい病院(立地は、石巻日赤と似てるね)での訓練は、情報付与型の本部運営訓練(研修)!
 ここ数年、「情報」について考え、最近は「本部機能」の発揮の仕方を考えている北さんには、とてもオイシイ訓練(研修)でした。



 

 お馴染の、「医療資源」と「医療ニーズ」のアンバランス(災害の「さま」)状態の図ですね。ここで、このアンバランスを平衡化を図るための方策を再確認してもらいました。
 実は、これらのことを効果的に実現させるのが、災害対策本部の大きな役割なんですね。この役割を解っていないと、前回のUP記事のように、「お邪魔なだけの災害対策本部」に為りかねないのですがface10 怖いですね~



 そして、くれぐれも「職員の安全」を傷病者救護の対価として奉げないように!

 必要な「情報」を取得して・・・・・

 ここで、忘れちゃ困るのがCSCAの視点!(検証の視点としても有用だけれど、特に「安全」は、進行中にこそ必要な視点だからね)face07


 熱気あふれる90分の訓練は、あっという間にタイムアップ。
 研修企画者との打ち合わせでは、訓練→講義→検証って流れで、検証の中で、作りたてのアクションカードをより実効的なものにできたらいいねって、目指す処を決めておいたんだけれど、もう参加者の皆さんは訓練後半位から「災害対策マニュアル」本体の修正にまで、意識が向いていて、とてもいい訓練だったと思います。face02

本部運営のポイント(キモ)は
 ① 仕事のトリアージ 
 ② 情報の共有化
 ③ 権限の明確化
  かな?!
 
 これって、普段の仕事と同じだよねicon22 

 貴重な機会を与えて頂いた、伊勢赤十字病院の皆様  ありがとうございました! お役にたてたか心配ですが、とても楽しい一時でしたface02  


Posted by 北さんだよ at 00:57Comments(6)訓練

2012年09月20日

伝説の“海軍カレー” (9・1訓練)


 先月、海保の活躍する「海猿」を観て、海の男達のあつい心にうなっていたロジ北ですが、なんとなんと海自の大型最新護衛艦「いせ」に乗せて頂きましたface02
 今回は、平成24年度「防災の日」総合防災訓練 広域医療搬送訓練 参加報告です。
 旭日の日章位置が旗竿側に寄った軍艦旗(十六条旭日旗)が美しい!



 小松島の海上自衛隊第24航空隊基地から内火艇(ランチ)で渡船し、飛行甲板(第1甲板)に出ると、その大きさが迫力をもって押し寄せます。でも、この大きさが安心感も与えてくれるのです。

 飛行甲板後部からの写真ですが、頂いたパンフによると基準排水量13,950t、全長197m!哨戒ヘリ3機を搭載し、乗員は340名の「ひゅうが」型ヘリコプター搭載護衛艦の2番艦として、奇しくも震災発生から5日後の2011年3月16日竣工しています。




 この写真、実は、前日(8/31)のものでCH47の着艦練習なのですが、なんと訓練本番では、離陸予定地の天候が悪く、応援DMATも来ないface07 14チームで運用していくミッションを、4チームでこなすという恐ろしい訓練が待っていたのでした。。。 最新鋭のこの艦は、高度の管制機能を備えていて、先の震災でも大きな問題となった、「へり調整本部」の役割も果たすこともできたでしょうに。。。



 ヘリの塗装に気づきました? 護衛艦「いせ」をあげての訓練協力の一場面です。
 周辺は見える限りの晴天とはいえ、前述のとおりヘリが来なくなってしまったので、予定になかった搭載ヘリSH-60Kを格納庫から飛行甲板に上げて、これを使って傷病者の搬送・受入れ訓練をしていただきました。face02
 気合の入った対応ありがとうございました。



 ブリッジの横の甲板に大きな穴が分かるかしら? この部分が大きな昇降機になっていて、格納庫からSH-60Kを上げたのですicon14 
 反対に、飛行甲板に着艦したヘリから降ろされた傷病者は、この昇降機で階下の格納庫へ収容。
 広い格納庫は、SCUの治療エリアには充分なスペースで、暑さ寒さの問題はあるにせよ、洋上SCUの可能性はとても大きいねicon22




 2枚の写真ではありません!
 階下の格納庫から、域外のSCUにヘリ輸送するために、安定化が済んだ傷病者を昇降機で飛行甲板に上げているところです。

 乗員の帽子の顎紐がいいですねface01 彼らは、「(訓練)状況開始」の館内放送で一斉に、ビシッと顎紐を掛けて訓練開始!を示していました。

 かつての日赤の救護員作業帽にも顎紐はあったんだけれど、今のにはないので・・・  せめてSCU本部のロジさん達がキャップを前後逆にして気合を示すとかしたらいいのにface02





 

 応援DMATが来ない!という まさかの状況に、本部長が執った行動が、「いせ」の医務班員の協力要請でした。さすがですね!(応援ヘリは来なくても、訓練用の傷病者役は計画通りの人員が確保されていたのでしたicon10
 日赤では、赤十字の腕章はまかりならんって、最近は使えないんですが・・・海自さんも同じジュネーブ条約を順守しているはずで、本気度の違いかしら?などと自嘲することしきり・・・


 パンフレットで優れた「指揮通信システム」と自慢するだけあって、素晴らしい指揮通信の設備と乗員の技術。
 受入れ傷病者の状況。クロノロ。そして、甲板や格納庫の状況などが、整然と大型ビジョンに投影されています。

 人手の足りない診療エリアのDMATロジさんも、「ちょっと拝見!」



 顎紐を掛けたみなさんが、情報を整理・記録して発信しているのですね。

 近隣災害で消防さんとの連携を企画(MCLS)していますが、海自の皆さんの“力”も借りられると、特にロジさんは助かりますよね。もっともっと連携を強め・深めて、治療エリアとSCU本部を結ぶ「通信部門」をお願いできるようになるといいですねface02







 これが、指揮本部(第2甲板の多目的区画)の100インチ大型スクリーン! 3機ならんで、「いせ」内外の情報を映し出しています。
 DMAT用にも少し小型のスクリーンを2機お借りしてEMISやMATTSを投影しました。





 話題緩急
 
 ただ、前日の準備段階で見つけてしまったのですが、中央の緑枠には「軽傷エリア」! 他に黄色枠の中等症エリアも!face04

 広域医療搬送について、関係機関、連携できると大きな戦力になる機関に啓発をしていく必要がありますね。



 護衛艦「いせ」の多目的区画に設置された、「いせ」の訓練本部。
 右側には、DMATの洋上SCU本部。
 左手前は、北さんも務めた、訓練コントローラーの活動区域。飛行甲板の端に設置した衛星自動追尾型ATと組んだイリジウムから回線を引き、インタネットTV会議も行えました。




 平成22年11月の日本APECの「DMATの災害医療体制」で、複数の日赤支部が参加して、「通信分野」での日本DMATと日本赤十字社の初の協働がなされたが、先の大震災では、組織だった協働はなく、この9.1訓練で、四国各県からの要請という形で、多くの拠点病院間を赤十字業務用無線で結べるかの調査を行いました。
 お借りした岡山日赤の無線機を運用する〇〇さんface01


 タイトルの「海軍カレー」! 毎週金曜に出ることで、曜日の感覚を保たせるといわれている伝説のカレーを土曜日に出して頂きました。face02 
 いや~美味かったです! ありがとうございました。

 陸軍カレーも辛口・甘口の2種類のルーを選べて辛さの調節も出来て、美味いとのこと。陸自さんとの強力な協働も進めてほしいですね。


 
 「いせ」での訓練を終え、撤収時に久しぶりに美しい「敬礼」に出会いました。
 思わず、北さんも気持ちのこもった敬礼を返してしましました。
 「いせ」の皆さん、お世話になりましたface01
 皆さんの国民を守るという高い志を、DMAT活動を続ける励みとしていきます。
   


Posted by 北さんだよ at 00:02Comments(0)訓練

2011年01月28日

立川防災基地連絡協議会災害訓練

信州の北清です。

平成23年1月22日(土)に開催されました立川防災基地連絡協議会災害訓練の記事を私のブログにアップいたしましたので、ご覧くださいface01

http://rozinokitasei.naganoblog.jp/e654195.html  


Posted by 北さんだよ at 12:46Comments(0)訓練

2010年12月25日

多数傷病者受入訓練

 当院の訓練から一週間が経ちました。ご協力頂いた皆様、ありがとうございました。
楽しい(実のある)訓練だったでしょうか?

結局、訓練でも研修でも、楽しい・楽しくないでもいいんだけど、その点を
しっかり分析して、本番に活かせるかどうかなんだよね。なんて思ってます。


 写真は、御柱先生ですよ。
伝聞によると、しばらくこんな姿は見られなくなるとのことで、全国の諏訪大社信仰の方々のためにUPしてみました。
 このサイトの定番『やっぱりプレイヤーでしょ』っていう感じで、凛々しいですよねface05
(注:顔マークは信奉者を代弁したものですので、くれぐれもお間違いなきよう!)


 県内から6チームも来てくれました(その他県内も見学2チーム)。
DMAT活動拠点本部の設置、病院支援指揮所・域外搬送拠点も作って、(増設)赤エリアから1時間で8名を受けて6名をヘリ搬送(ヘリポートまでだけど)して頂きました。
 今回は、赤患者20名の救命を具体的な目標として、院内261+患者役の学生等29、県内DMATや県・日赤県支部・日赤奉仕団・消防・警察など54名。県内外からの見学20名の規模で実施。プレ災対本部設置の
 状況を院長を客演に迎え、演題「X-Dayは突然に」を寄せ集め劇団「非常口」が演じ、当院の情報システムを周知。
 災対本部は、災害時の情報収集・伝達・分析・対応能力の向上を目指し(回覧板方式情報収集や各エリアからの要請書などいくつかのシステムを試行)。各エリアは、多数傷病者受入れシステムを稼働し、赤患者16人、黄患者21人、緑患者81人を収容、また、試行の増設赤エリアは1時間で13人の受入れが出来ました。

 8月に全面改定したマニュアルの検証も大きな目的で、訓練でもしないと180pもあるマニュアルを読んでもらえないしねface06
 それから、黒エリアでロールプレイと解説で「こころのケア」についてと県警&所轄署の協力で災害時の「検視」についても学んでもらいました。(参加者アンケートが集まり始めていますが、一番印象的だったことに、この黒エリアでの学びを挙げた人が結構いましたよ)
 ここに書ききれない、いろんな工夫・システムを試行しましたが、当院のHPにも訓練パンフを載せてますから見てくださいな。

◆ 多くの方々のご協力を頂き、成果を上げることが出来ました。ありがとうございました。
 記録動画(DVD:40分程度)ができたら、映写会しますよ。  


Posted by 北さんだよ at 23:30Comments(5)訓練

2010年10月14日

飛び入りプレーヤーしたよ。(^。^)

 3連休初日、県下6病院の救護班・防災ボランティアによる、「支部合同救護訓練」に参加しました。
 当院の救護班は、トリアージ&赤エリア応援を、途中で、北さんは不足した消防さんの搬送力を補うため、某病院の担当課長さんと二人で救急車による患者搬送に飛び入り参加face02 やっぱり、けだるさが蓄積する評価者(最近はそればっかりface07より、心地よい緊張感と達成感のある、プレーヤーがいいねicon22(最下段の迷彩雨具が北さん!?)

 赤エリアで行なわれていた心マface08を当院の班長に耳打ちして中止してもらうと、つかさず、当院の師長が患者家族のこころのケア
 こういうところが、日赤救護班の底力って感じですね。

 いつものように、支部職員が現地災害対策本部を運営して、進められたけれど、DMAT隊員でもある当院のA松係長を本部長補佐に推薦し、クロノロをしてもらいました。各エリアのクロノロも1枚のボードに美しくまとめて

くれたので、訓練終了後のまとめの時間に、本部はこんな技術を駆使して、情報を整理し采配を振るわなければと、本部要員に解説。
 参加者には、① 災害救護、特に医療救護を効果的に実施するにはシステムの構築が重要である。② システムを適切に運用するには、本部機能の発揮が必要である。 救護班を采配するには、本部にメディカルコーディネーターorアドバイザーの参加を検討すべきではないか。 ③ 各救護班・本部がPDゼロを目指し、一連の


流れの中でそれぞれの役割を果たす必要がある。 ④ 赤十字組織のみならず、関係機関との連携が必要だ。 と、まとめて解説してきました。
 今後更に、赤十字の医療救護活動には、災害対策本部要員・救護班要員等々に対し戦略・戦術の周知・啓蒙が必要ですねicon12

 今夜は、チリの落盤事故からの救出作戦の話題でもちきりですね、9時のNHKニュースで被災者が生き延びられた要因の一番は、被災者のリーダーの存在があったことで、リーダーが① 正確な状況判断をしたこと。 ② 事故からの生還のための問題の本質を見極めたこと。 ③ することの優先順位つけ実施したこと(=トリアージ)。と解説していました。
 災害対策本部がすべき事と一致すると思いませんか?
  


Posted by 北さんだよ at 00:42Comments(2)訓練

2010年09月06日

9.1 政府総合防災訓練 広域医療搬送訓練


 通称:9・1訓練に参加しました。
 前日に静岡入りして、打合せ会に参加。
 当然、夜はジョッキの打合せ会face04
 (シンデレラ会初の試練は、ホテル着24時30分icon16

 当日、早朝からのEMIS通報で訓練が始まりました。




 ロジ北は、静岡県内に3つ出来たDMAT活動拠点本部の一つに入りました。
 ロジインストとしての役割で、「あの本部のロジ指導が大変なんだ」と前から随分脅されていて、どうなる事かと思いましたが、S先生が優秀なロジさんを引き連れて颯爽と登場!事なきを得ましたface02




 整然と記録されているホワイトボードを見ただけで、
 このチームが「出来る」ってことが判りますよねface01
 更に、メンバー全員と旧知の仲でもあり安心して見守ることが出来ました。
 (長野県では、顔の見える関係を超える「笑顔の見える関係」構築を目指していて、この訓練でも信頼感・安心感を持って取り組めたってことですねicon12



 今回の訓練では、災害拠点病院の役割の重要性を再認識すると共に、
 多くのロジさんが関わった、このMATTSやDMATメンバーをコントロールしたEMISの運用への比重がとても大きくなっていることも実感しました。
 つまり、活動の基盤のところでの、ロジさんの役割に更に期待がされると言う事です。


 この期待に応えられるロジさんの養成には、普段のロジさんの立ち居地を考慮した研修が必要であり、その部署での到達目標の確認をはじめ、任務の意味の再確認などをキチンとする必要を感じました。
 つまり、「お作法的事柄の積み重ね」による目標達成に頼りすぎず、大きな柱をキチンと理解することによる、想定環境の変化に対応できるロジさんの養成が急務だと言う事です。EMISの運用ひとつ採っても、目的を理解していなければ、活用できないのですから。。。



 訓練後のご苦労様会で、新潟のE先生から頂きました。
 実は、赤十字のDMAT関係者の中で、密かに進行している「こんな柿の種見つけた!自慢会」があって、全国で販売されている「珍しい柿の種」を持ち寄っているのですが。。。
 食後の感想は、「わざわざこの味にしなくても」ってところでしょうかface07
 ちなみに、ロジ北のベスト3は「柚子胡椒」「スパイシーカレー」「わさび」ですが。
 面白いor美味しい「柿の種」があったら報告してくださいなface03  


Posted by 北さんだよ at 00:10Comments(8)訓練

2010年07月22日

別の見方

 北清さんが久し振りに記事UPしてくれましたねface02
 コメントの代わりに同じテーマで記事UPです。

 今朝の訓練は、予告があったとはいえ、各施設でその対応に
 だいぶ違いがあったようですね。

 S先生のところは、流石にドクヘリ運行って強みをフルに発揮して
 発災後18分で出動でしたね。これは、凄すぎます!
 長野県DMAT23チームを代表して獅子奮迅の働きをして
 くださいって思っちゃいました。
 だって、午前8時は車で通勤途中、病院に着いてからしか
 動けません。face07

 ◆みんな素早い出動だったよね、うちは、8時50分発。
  今日の設定だと、これが精一杯。時短を図ります!

 ◆ ところで、みんな高速道路をスイスイ進んで静岡入り
 だったけど、東海地震はいろんな被害予測等が出てるから
 調べておく必要があるよ!
 高速は使えるの?うちは一般道!
 下のサイトを見ると、高速ってこの区間は震度いくつで
 通行止めって決めてあるんだね。まぁ震度6超えたら
 実質的に通れないよね 多分face10

 www.express-highway.or.jp/jigyo/info/pub/extec_backnumber/data/extec79/p008.pdf

 ◆ 山梨県からも要請があったんだけど、うち以外に行った長野県のチームはあったのかな?
  (指示の出し方にも改善の余地はあるでしょうが)
 ◆ 県当局とも検討しておく必要があると思ってるけど、前述の予測で、なによりも、
  長野県内でも多くの被害が予測されています。どこで、何をすべきか
  事前に検討しておいた方がいいよね
。  


Posted by 北さんだよ at 23:32Comments(1)訓練

2010年07月22日

突然のEMIS訓練

本日の朝8時ごろより急遽開始された厚生労働省によるEMISの入力訓練がありました。
このHPをごらんなってる方はには、E-mailが届いているのでご存じですよね?
まったく予期せぬ出来事で、災害は忘れた頃にやってきますね。

本院では、3チームのDMAT隊をNEWロジ隊員の3人にそれぞれ入力及び更新を随時してもらいました。
3人ともこの半年くらいの日本DMAT研修でDMAT隊員になったフレッシュマンなので、入力はスイスイこなせましたが、私の急なフリに、「EMISのパスワード忘れました。face07」「衛生携帯電話番号がわかりません。face08」などと、日本DMAT研修会以後の整備を怠っていた課題も見えましたので、良い訓練になりました。face01

ちなみに私は、厚労省や県から配信されるE-mail、EMISの入力履歴、EIMSの掲示板、お知らせ情報等のクロノロジーを仕事と同時並行で作成しておりまして、延べ40行にも渡るクロノロが完成しました。
EMISのお知らせや掲示板は配信されても音がなったり、E-mailみたいに「メール受信」と出ないので、掲載されてから数十分~数時間経過して見たといった感じでしたが、S病院のS藤先生が、掲示板から道路状況を教えてくれていたのですが、無視して突破してしまっていましたface03

ネットとPC環境の整った机で、これらの情報を管理するのは割と容易いですが、これを自動車や航空機で移動しながらやるのは至難の業ですね~。  


Posted by 北さんだよ at 19:25Comments(2)訓練

2010年05月20日

長野県総合防災訓練事前打合せ会

 9月に開催される県の総合防災訓練のDMATが参加する部分についての打合せに開催地の広域消防局に行って来ました。
 通常、こういった訓練は、参加機関を一同に集めて危機管理部局から案を説明するところから訓練への取り組みが始まるけど、大抵は前回のシナリオの日付と場所を今年の予定に換えただけのシナリオ案の提示だよね(集団災害医学会でも発表したな)。あくまで素案ですという説明があるんだけど、多種多様の訓練を組み込んでいるから、自分達の

やりたい内容に変えるってのはナカナカ大変ですよね。
 そこで、私達は、DMATを運用する県の部局を通じて、3月に「こんなことしたい」って危機管理部局に申入れをして、今月末の全体会議の前にもう一度すり合わせのための会を持ってもらったのでした。

 ◆ まだまだ、近年の災害医療の展開の仕方やシスティマティックに展開するDMATの活動内容は、災害救護の責任者とも言える市町村の担当者までに理解されていません!
 それどころか、恐い人たちが叱りにやってくる的な一種の怯えにも似た感覚を持ってます!
 ◆ より多くの被災者の命を救うために、皆さんの指揮下でお手伝いしますって説明して、初めて担当者の表情が和らぎました。
 ◇ DMATの活動(災害拠点病院の活動?)として、この辺りから始める必要はありますね。聞く耳持ってもらえなきゃ、訓練の意義や地域防災計画の検証なんて話しても意味無いもの。。。 
 今回は、県の危機管理部・健康福祉部・地方事務所・地元の災害拠点病院(北清さんお疲れ)・地元の日赤病院・地方事務所・広域消防・県DMAT分科会のコアメンバー(S先生はドクヘリの当番で欠席icon11)で、同じ目的のためにとても建設的な話し合いができました。勿論、DMATについての理解も得られ、とても気持ちのいい会でした。  


Posted by 北さんだよ at 22:58Comments(2)訓練

2010年03月13日

中部DMAT実働訓練(高岡市)

 中部地域37チームが参加しての実働訓練がありました。
 高岡市と砺波市の3病院を会場に、「病院支援」に視点を置いた訓練で、H先生が「時間・資金・経験」がないといいながら、素晴らしい訓練を企画していただきました。前日には、「病院支援」を受けた経験やK先生の「今後のDMAT活動」についての講演。そして、【大宴会!】2時にはホテルに帰るという誓いもなんのその、5時30分まで(>_<) またしても、ホテルいらない状態に。。
 今だDMATは、瓦礫の下の医療をするチームと理解されている面があるけれど、その名のとおり「災害医療支援チーム」であって、広域災害での優先活動順位は「病院(郡)機能維持」への支援が上位に来るべきなんですよね。
 このところDMAT隊員養成研修でも、その病院支援に向けての「活動内容」や「考え方」を示す時間が増えてきており、訓練も始まったところですが、大きなポイントは、「支援」「受援」の両サイドから考える必要があるところでしょうね。

 訓練での「DMAT活動拠点本部」と「病院支援指揮所」の様子。
 こんなに圧倒的な支援があると受援病院の職員は「うれしいやら」「こわいやら」なのでしょうね?!

 受傷者受入部署と、なんと訓練のために半倒壊家屋を設置して頂いての災害現場救出時の医療活動の様子。
 複数のチームの活動には、トリプルC(勝手にネーミングしましたface04)つまり、コマンド&コントロールとコミニュケーション(本部機能と言い換えてもいいかな?)が凄く大事で、出合って3分で活動の成果量が決まってしまうと感じました。【誰が・どんな風に仕切るか!】

 これは、高岡の消防さんが災害現場救助で使っていた器材です。担架・背の低いストレッチャーのカテゴリーになるんでしょうが、脚側に車輪が付いていて、受傷者の状態にもよるけどベルトすれば、1人でも搬送できる!!face08という優れもの。  


Posted by 北さんだよ at 13:45Comments(0)訓練

2010年01月19日

立川広域防災基地連絡協議会の訓練に。。。その2

 皆さんこんにちはface01
 長野県のロジの3Kの一人、北清です。

 北さんより投稿できる権限を頂戴いたしましたので、初投稿しちゃいますicon14

 訓練では私、SCU本部におりました。
SCU本部は立川災害対策予備施設の2階で、だだっ広い部屋に机と椅子が整然と並べられている部屋の一角で、こんな施設があったんだ~と関心するばかりでした。
 さてさて、肝心のSCU本部はというと、医師が4人、看護師が2人、ロジが8人はいたと思います。
 北さんには申し訳ないですが、人数的にはかなりの余裕でした。
 本部では4枚のホワイトボードを使用し、本部の人の配置で1枚、全体のDAMTの人の配置で1枚、クロノロジーで1枚、域内搬送情報で1枚といった感じで整理しました。
 私はというとインターネットを使用できるパソコンを装備しておりますので、ひたすら被災病院の代行入力をしてましたface02
 皆さんは代行入力をする項目の中身って覚えてますか?電話を担当してもらった某北のロジさんに情報収集をお願いしましたが、完璧な情報(全項目)を取得するまでに、口でこれとこれとって言うのも、聞くのも大変なので、即興で被災病院の代行入力をするための聞き取り項目リストを作成して、それにそって情報収集をしてもらいました。
こういう決まっている項目の情報を収集するためにはリストを今回の代行入力に限らず作って置かなければならないなぁ~なんて思いましたので、今後の宿題としますface08

 誰ですか?駐車場の真ん中に消火器置いたの??face08
 目を凝らしてみてください。消火器の左側にある物体は、災害医療センターのインマルサットのアンテナです。アンテナからSCU本部の置いてある電話までの距離は20mはあったと思います。
 さすが・・・
 見習いたい装備でした。icon23  


Posted by 北さんだよ at 22:38Comments(3)訓練

2010年01月18日

立川広域防災基地連絡協議会の訓練に。。。

 1.16土曜日 10:00 東京湾北部を震源とする首都直下地震が発生、都心部は壊滅的な被害が発生している。多摩地域(立川地域)においても震度6弱の地震が発生し、建物崩壊等の被害がでているもよう。
 こんな怖ろしい想定の救護訓練に参加してきました。長野県内からDMAT隊5隊(当院の隊は、近隣某DMAT隊のロジさん2人も加えて、医師1・看護師1・業務調整員4という戦力で臨みました)

 内閣府の災害時予備施設に参集した我が隊は、国立災害医療センターへの病院支援のミッションを付与され、長野・山梨・群馬の4隊と同センター内に「SCU(搬送エリアに近いかも?!)」を設置。
 我が隊の医師は、診療責任。師長は看護師リーダー。ロジ北さんは、ロジ統括。ロジもう1人は患者搬送システム担当と獅子奮迅の働き!!!(某隊のロジさん2人は、DMAT本部で活躍)でしたface02
 ◎ 院内SCU設置の環境
  ・メンバー17人に、センターのロジ1人(まだロジ北デビューはしてないけど、「リーゼントさん」)
   という、圧倒的に少ない陣容。
  ・チームビルディング5分(9.1訓練でもおなじみのS先生がSCU統括:笑顔で厳しい!)
 ◎ ロジ北の方針
  ・出来る事しか出来ない!
  ・必要最小限のことを確実に実施!
   ということで、「大きな流れを示して、皆でシステムを作りながら進めよう!」と創めました。
 ◎ 訓練統括のK先生の一言。
  ・S先生のテンパッた声を初めて聞いたよ。
  ・S先生、ごめんなさい。。なんにもしてくれないロジ統括でビックリしたでしょう?!
   でも、結果的に、I先生の評価もSCUの働きに「言う事無し」でしたよね。face02
   あれしか、患者を受入れてキチンと送り出す道筋が見つけられなかったんですface04
 ◎ 今後のDMAT養成に関して
  ・災害拠点病院でのDMAT受入れについて考える。
  ・新システム(患者搬送システムなど)の普及の仕方を考える。
  ・SCU運営について
   ・骨太の流れをキチンと身に付けさせる。劣悪な環境で任務をまっとうするには、本質の理解が必要
    で、枝葉末節に拘った研修では期待できない。
   ・ホワイトボードやユニフォームに「CSCATTT]を掲げる!
   ・ホワイトボードシートに「クロノロフォーム」「域内搬送情報受付フォーム」「薬品・物品補充
    要請フォーム」などの様式を予め作っておいて、そのフォームに記入していく方式を執る。
 朝7時に家をでて、QQ車で230Km走って、3時間煙草も吸わず、翌朝の5時まで反省し(?)
 体力的には、厳しかったけど、多くのことを学んだ、楽しい訓練でした
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 そして、ホテルのベッドにたどり着いた頃
 15年前のあの時間になりました。
あれから、15年! このDMAT活動も、あの日の教訓から生まれ、「防ぎえる災害死を無くそう!」の合言葉を胸に進んでいます。
 ロジ北さんの15年も・・・
まだまだ、やることはたくさんあるね!
 
  


Posted by 北さんだよ at 23:27Comments(6)訓練

2009年10月08日

ちょっと変わった訓練したよ♪

しばらく記事upしてなかったけど、皆さん充実した訓練シーズンを終えたのかな?
うちは、5日(月)に「土曜の午前中に新型インフル疑いの患者20人がマイクロバスで受診!」って訓練したよtrip02

 多分、皆さんの施設は「感染対策委員会」などの持分だろうけど、
  ① 伝染病の流行って「自然災害」のカテゴリーに入る。
  ② 救急外来の受入れ能力を超えたら、それって「医療災害」でしょ
     って事で、災害対策委員会か感染対策委員会と共催で「訓練」したんだよ。

  *受け入れの流れの確認。感染対策マニュアルの検証。や、現行の災害対策マニュアルを
   オールハザード対応型にするための資料に
。等々の実施目的を掲げてね・・・
   斬新でしょface01

 結果は、まぁなんと申しましょうか、まだまだ全職員が多数傷病者の受け入れについての流れを理解して、自分で考えながら役割を果たすっていう域には遠いなって感じかなface07
 言ってしまえば、災害医療って所謂「外科系」だし、感染対策って「内科系」って事かな?!

まだまだ、頑張らなくちゃね。25日には、県の総合防災訓練で、県内11病院のDMATが参加して
2回目のL-SCUの展開・運用訓練しますよ。icon12
皆さんの訓練は、どんな成果がありました?
    台風18号情報を聞きながら・・・ 大きな被害が出ませんように!!!  


Posted by 北さんだよ at 00:02Comments(0)訓練

2009年05月22日

ロジさん大活躍! ミニミニ訓練をしちゃいました。











 今朝一番に、週末に市から発熱外来設置要請があった場合に即応できるようにと、当院の「新型インフル対策本部」から話があって、駐車場に発熱外来受付と患者待合を設置しました。
 折角の機会(?)だから、ロジに集合を掛けてテント設営訓練と考えて対応しました。既に発熱外来トリアージ室は準備してあるのですが、多数患者の来院も想定して、別に受付(2K×3Kのパイプテント)と患者待合(6m×6mのエアーテント)を設置しました。
 気合いの入っている当院のロジ部隊は、命令一下あっという間に設営完了。流石だね~
(まぁ、指揮者もよかったんだけどねface02
   


Posted by 北さんだよ at 17:20Comments(1)訓練