2014年01月23日
医療救護班等出動の意思決定
1月11日~13日と、東京の日本赤十字社で、全国救護班研修(旧日赤DMAT研修)に参加してきました。
本社は、港区にあって、この東京タワーのすぐ近くなんだけれど、ひと仕事終えて気持ちの通う仲間とほろ酔い加減で見る、この景色は毎回写真に撮ってしまう何かがあります。(こんなことを書きながら、当社の救護活動の有り様と、なにか通じるものがあるな~などとしみじみ思った北さんではありました。)
さて、今回は、昨年12月はじめの、上田のMCLS。立川の日本DMAT研修での気付き(http://saigai.naganoblog.jp/e1410381.html)をどう活かすかが、自分なりのテーマで、折に触れて呟きながら進めたんだけれど、2月の日本集団災害医学会での発表テーマでもある「出動の意思決定」の精度UPをするための問題点を考える研修会でした。
これは、あるセッションのGWメモだけれど、「出動要請」がない中での、「出動のスイッチを誰がどんな基準で入れるのか?」という、古くて新しい問題を含む話し合いが行われました。
実は、当社には、「常備救護班派遣要領」っていう規程があって、全国499班 6,773人(平成25年3月31日現在)の派遣=出動の仕方について定められています。
『平成3年2月の「国内救護体制の整備」に関する答申において求められている常備救護班派遣要領について、別紙によることとしたので、ご了知のうえ、今後救護班による医療救護活動の必要性が少しでも認められる場合には、救護班を遅滞なく派遣するように取り進められたい。 』これは、当社が派遣要領を定めた時に、規程の意味合いについて担当部長が添えた通知の文言で、本文 第4 救護班の出動体制には、
何時いかなる時でも、ただちに救護班が出動できる体制を整えておく。また、夜間・休日の災害発生に備えて、支部と管下施設との間の連絡網を整備しておく。
また、第6 救護班出動の判断には、
救護班の出動については、災害救助法の適用の有無や、行政機関からの要請の有無にかかわりなく、支部の判断で、自主的かつ迅速に決定することが原則である。ただし、大規模災害時において、行政機関が被災地の全体的な医療調整を行っている場合は、この調整の下で、十分な連携をとる
こととする。 とされており、この規程をそのまま読めば、「救護班出動の命令や指示」の発令に躊躇するのは、なぜ?ってことになり、昨年、某所で起きた、都道府県からの派遣要請(各支部長は、知事と救護に関する協定を結んでいる)がない場合の、自主派遣に伴う費用負担の問題や救護班の帰属先病院への気兼ねなのかしら?なんて思うのですが、実際の場合、近年は、出し惜しみって例はあまり無い印象があるので、この研修の成果が出ていると言えるかも?
一つ上の写真は、1月16日に山ノ内町で開催した、長野市赤十字奉仕団研修会における、「避難所体験ゲーム」(本年度から始めた防災啓発プログラムの一つ)でのもの。
お馴染みの「炊き出し」「赤十字救急法(BLS)」の写真は、1月18日に須坂市で開催の「北信地区青少年赤十字(JRC)交流会」で小中高校生と一緒に行ったもので、「防災・減災」の知識・技術の普及・啓蒙にも励んでいますぞ!
来週は、1月26日には、救急法指導員研修会(安曇野市)。29~30日には、長野県DMAT養成研修会(松本市)と目白押しで、この間隙を縫って心カテをやったり、お疲れ様の毎日ではあるけれど楽しいね。
Posted by 北さんだよ at 20:34│Comments(0)
│災害救護