2013年12月22日
なんの為?
12月8日 上田でのMCLSのトリアージ実習の場面です。1年振りの研修参加で、「浦島太郎状態」の私を暖かく包んで頂いた皆様に、感謝感謝でございます。
翌日からは、立川の日本DMAT養成研修に参加という、こちらも「お久しぶりね~♫」の連続攻撃・・・
(実は。5日6日と福井で会議、7日は、志賀高原で募金活動ってのが間に入るんだけど)
両研修における、この秋の大きな変更点の「スタートトリアージの循環評価を橈骨動脈の触知で行う。」については、大きく取り上げられていたんで、すんなり。。。
その他、随所に素晴らしい伝え方の工夫が盛りだくさんでしたよ。どれもこれも、参加者が自ら考えて納得できる手法と言えるものでした。
研修を通じて、私たちは、「防ぎ得た災害による死亡」を減らすという大きな目標に向けて、「できるだけ多くの傷病者にできるだけ早く根本治療を行う。」「できるだけ多くの傷病者に根本治療までの安定化を図る。」活動を行うんだって分かってもらいたい。そんな思いがしっかり感じました。
そんな中に身を置くと、エネルギーをもらえますね。
ちょっと心配なことが二つ。以前から感じていて、時々ここで取り上げていたことだけど、① トリアージを行う意味がうまく伝わっているのかしら?ってことです。傷病者集積場所でのトリアージが、現場救護所への搬送順位に反映されない流れで、現場救護所の運営の設問がされるのは、参加者に迷いを与えてしまわないでしょうか? 黄色用救護所の設置や、そこへの医師の配置など、未だにいろんな訓練で散見される事だけれど、どうも、トランプ形式の教授法の印象が強すぎると思いますが、如何でしょうか?
② 現場救護所って、「傷病者に対して何をするところなの?」ってことが、特にロジさん達に共有できているのかしら?
チーム全員が目標を共有しないと「災害」に飲み込まれてしまわないだろうか?
写真は、19日に開催の、長野県DMAT養成研修の資料ですが、1月の研修では、上記を意識して進めたいと考えています。
同じ、19日の午後には、長野県DMAT分科会があって、「来年度には、県のロジ研修しましょ」「災害情報の第一報発信者として、県警さんも明記しましょ」って提案しました。
ロジ研は、何年も前から提案し続けて来たんだけれど、今回は、N君が提案書を作ってくれたのでより強力な提案ができて、事前の根回しも功を奏して予算も付きそうなので、県下ロジ隊の力を合わせて進めたいと考えてます。もう一つは、二月の日本集団災害医学会で報告しますね。
Posted by 北さんだよ at 23:11│Comments(0)
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