2014年02月15日

大雪の東北巡礼 ~石巻・南三陸~

大雪の東北巡礼 ~石巻・南三陸~
 2月8~9日と大震災以降6回目のとなる、石巻市・南三陸町を巡ってきました
 なんと79年振りの記録的とかで、当日のFBでは、全国の仲間が「行けない」「帰れない」。果ては、「カマクラ作った」と災害対応に大わらわ情報が氾濫。 ロジ北の「雨男/雪男」伝説がささやかれる中、長野県内の青少年赤十字(JRC)指導者の方々と一緒の巡礼(昨年1月に続き2回目)でした。


大雪の東北巡礼 ~石巻・南三陸~
 あの大震災の救護活動に関わった者としては、「災害オタク」的な誹謗に負けずに、「PD」を減らす活動を続けていこうと思ってるけど、多くの方々に震災の話をしたり、被災地に足を運んでもらったりして、一緒に「減災・防災」対策を考え、進めてもらうことも大事な事だと考えてます。
 前回の研修旅行では、「被災地を巡って、大震災や被災地の今を感じてもらいたい」ってスタンスだったけれど、今回は「子供達や教師が、具

大雪の東北巡礼 ~石巻・南三陸~体的に減災・防災についての活動をするためのアイデアを見つける」ことをテーマに訪問しました。勿論、学校教育の中で展開するJRC活動の目的の「いのちと健康を大切に、地域社会や世界のために奉仕し、世界の人々との友好親善の精神を育成する」を達成するための活動の具体的テーマを見つけるって言い換えられるけどね。
 毎回、世話になってる石巻赤十字病院のT係長、今回特別の配慮を頂いた、日本赤十字社宮県支部のS課長。本当にありがとうござい
大雪の東北巡礼 ~石巻・南三陸~
ました。m(_ _)mおかげさまで素晴らしい研修旅行になりました。

 写真のお地蔵さんは、旧門脇小学校の前に建立されたもので、被災地で目に見える変化の一つ。
 雪煙の松の木の向こうにあった、石巻市立病院の建物は撤去され、焼け落ちた旧門脇小学校の建物には、足場を組んでネットの覆いがかけられてました。 

大雪の東北巡礼 ~石巻・南三陸~ 南三陸で毎回お世話になる、ホテル観洋は震災時に被災者の避難所、救護活動の拠点の役割を果たしたことで知られていますが、今回も、貴重なお話を伺うことが出来ました。T係長の「家族との連絡先・連絡方法を確立しておけ」「いざという時にそなえ、職場のロッカーにも食料の備蓄を」に繋がる、被災&救護体験者として「車に着替えの備蓄を」との言葉が、印象的でした。
 UPしている今日も、記録的な大雪で、皆さんの難儀している様子が、FBで伝わってきますが、大雪の東北巡礼 ~石巻・南三陸~あなたは、車に「車中泊セット」積んでます?(当然、北さんは積んでますけどface06

 
 さんさん商店街の皆さんは、雪かきに追われてました。この辺ってあんまり雪が降らないんだね。雪かきの道具が、アマチュアっぽかったな(失礼)。30cm位の降雪で、高速止まるし、雪道の運転初心者ですって感じのドライバー多いし。
(大雪のため、女川訪問はできませんでした。残念face07


大雪の東北巡礼 ~石巻・南三陸~


1年ぶりの南三陸町、公立志津川病院は、解体されて10m位の盛り土がされてたけれど、破壊されたままの棒状堤防(この沖の湾内は、サルベージされて大きな塊などは撤去されたそうですが)やJRの橋桁などはそのまま。「1年も経つのに」って思わずにはいられませんでした。



大雪の東北巡礼 ~石巻・南三陸~

 敢えて、遠景の写真を使います。保存?撤去?南三陸町防災対策庁舎は、吹雪の中に鉄骨をさらして建ってました。みんなで、献花を捧げました。3回目になる語り部ボランティアのAさん、心にしみるお話をありがとうございました。



大雪の東北巡礼 ~石巻・南三陸~
 瑞巌寺の杉並木は、並木というには随分、スキズキしてしまいましたね。

 今回の訪問では、雪景色が立ち枯れや津波の爪痕だけでなく、復興の歩みも隠してしまっていたかもしれませんが、物的復興の遅々たる動きに反するかのように、お話を伺った方々の中に「必ず訪れる大震災への備え・対策といったものがまとまって、それを伝えることで、気持ちの復興が進んで来ている」という印象を持ちました。そして、そのことに励まされる自分を感じることができました、また行きます。ありがとう。










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Posted by 北さんだよ at 22:25│Comments(7)災害救護
この記事へのコメント
ロジの北さんへ
ブログを拝見していて、10月に自分が石巻へ被災地見学に行ったことを思い出し、涙が出てきました。
ロジ力は平時から養われるんですね。79年ぶりの大雪に遭遇するなんて、何と言うタイミング。それにしてもさすが雪に慣れた北さん。冷静さとスキル。
ロジ力は、”振り返る力”でますますアップされていくんですね。北さんのことを研究したくなりました…。
Posted by kobajuku at 2014年02月16日 06:42
kobajukuさん

 コメントありがとうございます。
 石巻に行かれたことがあるんですね。

 私は、長いこと災害救護活動に携わっていて、大震災の石巻が
 集大成って感がありました。
 赤十字病院の第1救護班で石巻日赤を拠点に活動して、(私は、
 本部に入り、本部の再構築などに関わってましたが)、帰って1週間位は
 ある程度の達成感があったのですが、「もっと貢献できたんではないか?」
 という思いが、今も続いています。
 なので、これからも石巻には通うつもりでいますし、この「ロジ北」で
 いろんな事を発信して、今回、記事で載せたとおり、多くの人達と
 一緒に「減災・防災」に取り組んで行こうと考えています。

 ロジ北の研究じゃなくて、「減災・防災」の研究しましょうよ。

 そうそう、今月25,26日と東京で、日本集団災害医学会が
 ありますよ。
Posted by 北さんだよ北さんだよ at 2014年02月16日 08:29
ロジの北さんへ

危機感を持ち続けること、その意味でも「減災・防災」の研究は大切ですね。北さんからのコメントにより、私の関心は限りなく”人”にあることが分かりました。

北さんのようなロジさんが自組織に一人でもいて、支えてくれる上司のいることが「減災・防災」につながるのだと思うのです。
Posted by kobajuku at 2014年02月16日 14:11
ロジの北さんへ

危機感を持ち続けること、その意味でも「減災・防災」の研究は大切ですね。北さんからのコメントにより、私の関心は限りなく”人”にあることが分かりました。

北さんのようなロジさんが自組織に一人でもいて、支えてくれる上司のいることが「減災・防災」につながるのだと思うのです。
Posted by kobajuku at 2014年02月16日 14:11
kobajukuさん

 なかなかそんな上司は居ないものです。だったら、自分がロジも
 出来る、○○になってしまえばいいんです。
 ロジの重要性に気がついて、情報管理、物品・人材などのリソース管理
 という、ロジ役もこなすDrやNsのDMATインストも増えてきてます。
 いずれにしても、一人一人が危機感を持つところからですね。

 まぁ「減災・防災」の歴史は、言ってみれば「楽観バイアス」との戦いの
 歴史かもしれませんね。
Posted by 北さんだよ北さんだよ at 2014年02月16日 20:19
北さん、こんにちは。
今日は、来たさんに昨年お世話になった、災害医療ロジ協会のセミナー行ってきました。(今年は中級)。熊丸先生のお話、岩手医科大ロジ研修の報告、とても為になりました。
Posted by (た) at 2014年02月23日 21:37
た さん

  中級は楽しかったようですね。
  スタッフのFBにいろいろ出てました。
  仲間の輪が広がるといいですね。

  今、25日の日本集団災害医学会の発表スライドの
  追い込みです。明日は、研修があるので、今夜中に
  作らないと・・・ /(-_-)\
Posted by 北さんだよ北さんだよ at 2014年02月23日 21:57
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